相乗効果が期待できる保育と介護の交流

保育と介護は全く別のもの、という捉え方をしている方も多いでしょう。しかし、子どもと高齢者が交流を行う事によって、それぞれにとってより良い効果が生まれるという事もあります。

保育を受けている幼児にとっては、関わってくれる人が増える事で、より多くの刺激を受けられるようになります。高齢者にとっても、元気な子供と関わりを持つ事で、気持ちが明るくなったり活動に参加する意欲が生まれたりという事も期待できます。

こうして積極的に交流の機会を持つことで、双方にとって良い刺激となっていく事もあるのです。できる限りたくさん交流できる機会を作れるように、環境を整えていく事が望まれています。

もちろん、双方が交流するにはただ一緒に過ごす場所を作るだけではなく、十分な配慮も必要不可欠です。高齢者の精神状態や体力面などによっては、子どもとの間でトラブルにつながる事もあり、無理をして体調を崩すという事も考えられます。

子どもとの関わりも重要で、子どもは予測できない行動をする事も多いため、より注意が必要です。特に、慣れるまでの間には問題が生じやすいので、十分注意を払う必要があります。交流にかける時間やプログラムは入念に検討しましょう。

それでも、保育と介護の交流の場を設ける事には大きなメリットがあります。難しい問題はあっても、それをどのように乗り越えていくのかスタッフ間でしっかりフォローできるよう準備していく事が大切です。考えられるトラブルの防止策を講じる事が、保育と介護の交流の場で快適に働くカギになるでしょう。